Osprey Farpoint 40 レビュー | 1.58kgは重い?それでも大満足だった理由

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「重いバックパックだけど、使い心地などが気になる。」

「機内持ち込みだけで旅行したいけど、重くても選ぶ理由が知りたい。」

「重くてもいいから快適に使えるバックパックがいい。」

という方に購入を検討してほしいのがOsprey Farpoint 40です。

僕がこのバックパックを2カ月間使った感想は「移動時の身体にかかる負担を最小限にしたい方にぴったりのバックパック」ということ。

旅の移動中はもちろん、トレッキングでも大活躍でした。

ネパール ナガルコットトレッキング中に泊まった宿から
  • 移動中も荷物がブレない安定感
  • 汗をかいても乾きやすい構造
  • 身体の一部と思える密着感
みきお
みきお

とにかく、移動中のストレスを感じないバックパックでとても快適に使用できました。

ただし、同じ40Lサイズのバックパックと比べると重いです。本体重量は1.58kgあります。

それでも僕がこれを選んだのは、重さよりも機能性を重視していたからです。

この記事では、Osprey Farpoint 40を使って分かった良かったところ、改善してほしいなぁという点を徹底的に解説していきます。

Farpoint 40の購入を検討している方は、是非参考にしてください!

【機内持ち込み】荷物を持ち込めない心配がほぼない

多くの航空会社の機内持ち込みサイズに適合しているため、機内持ち込みだけの旅行も対応

機内持ち込み手荷物の一般的な基準は「3辺の合計が115cm以内」ですが、実際には合計値だけではありません。

各辺の長さ(縦・横・奥行)が航空会社の定める最大サイズを下回っている必要があります 。

Farpoint 40は 55 x 35 x 23 cm(3辺合計 113cm)という設計で、この基準を高いレベルでクリアしています 。

多くの航空会社の規定サイズをクリアしている

主要な航空会社の規定と照らし合わせると、世界中の多くの路線でサイズオーバーの心配がないことがわかります。

地域航空会社最大サイズ最大重量機内持ち込み
アジア諸国エバー航空56 x 36 x 237kg
チャイナエアライン56 x 36 x 237kg
タイガーエア台湾54 x 38 x 2310kg
スターラックス航空56 x 36 x 237kg
JAL / ANA / スカイマーク55 x 40 x 2510kg
ジェットスター56 x 36 x 237kg
ピーチ50 x 40 x 257kg
エアアジア56 x 36 x 237kg
スクート54 x 38 x 2310kg
香港エクスプレス56 x 36 x 237kg
キャセイパシフィック56 x 36 x 237kg
チェジュ航空55 x 40 x 2010kg
セブパシフィック56 x 36 x 237kg
ベトジェットエア56 x 36 x 237kg
シンガポール航空3辺合計115cm以内7kg
ヨーロッパエールフランス / KLM55 x 35 x 2512kg
ルフトハンザ / スイス航空55 x 40 x 238kg
ブリティッシュ・エアウェイズ56 x 45 x 2523kg
フィンエアー55 x 40 x 238kg
ライアンエアー55 x 40 x 2010kg
イージージェット45 x 36 x 2015kg×
ブエリング航空55 x 40 x 2010kg
アリタリア(ITA)55 x 35 x 258kg
北米・中東・他ユナイテッド / デルタ / アメリカン56 x 35 x 23なし
ハワイアン航空56 x 36 x 2311.5kg
サウスウエスト航空61 x 41 x 25なし
スピリット航空45 x 35 x 20なし×
エミレーツ航空55 x 38 x 207kg
カタール航空50 x 37 x 257kg
ターキッシュエアラインズ55 x 40 x 238kg

ルールは変わる可能性があるため、航空会社の規定サイズ以内であるか事前に確認してください。

👉機内持ち込みのメリット

1. ロストバゲージの心配がなくなる
2. 入国審査にすぐ並ぶことができる
3. 両手が自由なので機動性抜群

【背負い心地】荷物が軽く感じる

169センチ、72キロの体型の筆者にはピッタリ

まずは全体像から。体にぴったりくっついていることが分かると思います。

このフィット感がたまらない!

4つのベルトがフィット感を高め、身体への負担を軽減する

1. 肉厚幅広のショルダーハーネス

硬すぎず柔らかすぎない感触が心地よい。

肉厚幅広のショルダーハーネスのおかげで肩に均等に重さが分散されます。

また、肩から胸にかけてショルダーハーネスがフィットするので、ズレ落ちることもありません。

チェストベルトには笛が付いている。登山中に助けが必要になった場面などで活用できる。

2. 身体に密着するヒップベルト

肉厚のヒップベルトが腰に吸い付くように密着します。バックパックをしっかりと体に固定することができます。

下半身で荷物を支えるようになり、肩への負担軽減につながります。

身体を横に縦に振っても、ズレないホールド感が最高!

3. 密着感を高めるロードリフター

ロードリフターを締めないと荷物が身体から離れてしまう。締めると、荷物の重心が身体に寄るため歩行時の安定感が向上する。

ロードリフターストラップを締めることで背中にピタッと密着します。背負った時のフィット感と安定感がさらに増すため、歩きやすさが向上します。

4. とどめのチェストベルト

最後にチェストベルトを締めて、身体との一体感をより高めることができます。

ベルトが張ったところで止めるとちょうどよいです。締めすぎると呼吸しずらくなります。

調整が楽

ヒップベルト、ショルダースタビライザー、チェストベルトの調整はベルトを引くだけで簡単にできます。

楽に縛れるのに、緩むことがないので長時間の徒歩移動が快適です。

【通気性】背中の蒸れを低減、汗をかいてもベタつきにくい

左がFarpoint 40、右がMOUNTAINTOPのバックパック。筆者は汗っかきなので厚手のメッシュは苦手。

一般的なバックパックは背中が触れる面が厚手のメッシュ生地になっていることが多いです。

生地が厚い分、乾きが悪いので汗が染み込んだ状態で背負うことも。僕はそれが嫌だったので、背中に直接触れないようなバックパックを探していたところ、Farpoint 40にたどり着きました。

汗を逃すエアメッシュ素材

ロードリフターストラップとヒップベルトを締めるとフィット感は増しますが、背中とバックが接着するため、通気性は悪くなります。

しかし、背中の薄いメッシュと、凹凸のある背面のおかげで、密着した状態でも高い通気性を確保してくれます。

速乾性抜群で、休憩後の不快感軽減

カフェでの休憩が終わって、移動しようという時、バックパックを背負った時に背中に感じる冷えた汗で不快感を覚えた経験がありませんか?

僕は背中に感じるあのひんやりした感じと、いつまでも乾かないのが好きではなく、不満を持っていました。

薄いメッシュのおかげで休憩後にはサラサラの状態になっており、背中の不快感が軽減されます。

【利便性】意外と嬉しいストラップの収納機能

ショルダーハーネスを収納する際は、ロードリフターストラップをショルダーハーネスから外す。

荷物棚収納時に「引っ掛からない」

設計者何気ない気づかいが嬉しい。

荷物を棚に入れるときに、ベルトが引っ掛かってしまった。という経験をされた方も多いのではないでしょうか?

引っ掛かるだけならまだしも、それでバランスを崩して転倒したり、バックルが破損したりすれば旅の充実度も下がります。

そこで、大活躍するのがストラップ収納機能。

ショルダーハーネスをしまうことができるため、荷物の持ち上げがスムーズになります。

持ち手はしっかりと厚みがあり、持った時にかかる手への負担も少ないため、扱いも楽ちんです。

【パッキング】フルオープン構造で荷物整理が簡単に

スーツケースのように全開するメイン収納

メイン収納はスーツケースのように180度開くため、パッキングが非常に楽です 。

どこに何があるか一目で分かり、整理整頓もしやすいため、パッキングのストレスを大幅に軽減できます!

背面のサブ収納もあるのが地味に嬉しいです。小物など入りきらないものを入れるときに使っています。

荷物をしっかり固定できるので、長時間移動も安心

ぎちぎちにベルトを締めて荷物を固定する

内部にあるコンプレッションベルトで荷物をしっかりと縛ることで、移動中に中身がずれる心配がありません 。

荷物が固定されて重心がブレなくなるため、長時間歩いても身体への余計な負担が増えません 。

さらに外側のコンプレッションストラップを締めれば完璧です。

荷物がかさばって航空会社の規定サイズを少し超えてしまいそうな時でも、このストラップでグッと絞り込むことで、機内持ち込み可能なサイズに収めることができます。

移動中のストレスを軽減するパッキング術

筆者のパッキングはいつもこんな感じ。

移動を楽にするためのコツは、「軽いもの・中間・重いもの」の順に、下から上へ詰めることです。

PCや機材などの一番重いものは背中側に配置します。重いものが背中に密着することで重心が安定し、重さを感じさせない一体感が生まれます。

ノートパソコンを収納するスペースが背面にあります。サッと取り出すことができるので、手荷物検査時にノートパソコンを取り出す際のストレスもないです。

【盗難対策】南京錠対応のチャックで盗難リスクを減らす

海外旅行で移動する際に気を付けたいのが荷物の「盗難」です。手口はさまざまありますが、ポケットに手を突っ込まれないように気を付けるだけでも盗難被害のリスクを下げることができます。

Farpoint 40は盗難対策もばっちりなので、心配事を減らして旅行を楽しむことができます。

メイン収納部分とPC収納部分のチャックには穴が開いており、南京錠をかけられるようになっています。

メイン収納部分
パソコン収納部分

Osprey Farpoint 40の改善してほしい点

これまでにFarpoint 40の良い点をご紹介してきました。個人的には使い心地には満足しているのですが、気になる点もありました。

価格がかわいくない

価格が31,758円とやや高めです。(2025年12月20日11:40現在、Amazon.co.jpより)

メーカー名製品名価格
OspreyFarpoint 4031,758円
KarrimorTribute 4018,460円
tomtecNavigator-T669,590円
GREGORYコンパス 4026,400円
CabinZeroMILITARY STYLE 36L17,000円
筆者が検討した40Lバックパックとの価格を比較(2025年12月20日現在)

はじめは購入するか迷いました。良いものを使いたいけど3万円台は高いです、やっぱり。

しかし、実際に背負ってみると僕の求めていたフィット感だったので、その場で購入を決めました。

気になる方は一度、店頭で試してみてください。

40Lのバックパックの中では重い

メーカー公式では1.58kgだが、筆者が図った時は1.7kgだった。水分を含んで重くなっているのかもしれません。

40Lサイズで人気のあるものと比べると、Farpoint 40は本体重量が1.58kgと重いです。

メーカー名製品名本体重量パッキング可能重量
OspreyFarpoint 401.58kg5.42kg
KarrimorTribute 401.2kg5.8kg
tomtecNavigator-T661.07 kg5.93kg
GREGORYコンパス 40990g6.01kg
CabinZeroMILITARY STYLE 36L930g6.07kg
パッキング可能重量:7kgを機内持ち込みの上限とした場合の詰める荷物の重量

しかし、これまで解説した通り快適性が最重要だ!という方には、間違いなくおすすめできる一品です。

機内持ち込みだけで旅行する際は、持っていく荷物を厳選するなど工夫を凝らしましょう。

まとめ | Osprey Farpoint 40はこんな人におすすめ

今回の記事が購入の参考になれば嬉しいです。

改めて、Farpoint 40をおすすめできる人、できない人をまとめます。

Farpoint 40をおすすめできる人
  • 移動の「楽さ」を最優先したい人: 肉厚のヒップベルトやロードリフターにより荷物が軽く感じる。フィット感がある。
  • 荷物整理をスムーズにしたい人: スーツケースのように180度全開するメイン収納のおかげで、パッキングや荷物の出し入れが劇的に楽になる。
  • 悪路や階段が多い場所を旅する人: 両手が自由になり、重心がブレない安定感があるため、石畳や道路状況の悪い場所でも快適に歩ける。
  • 背中の蒸れや不快感を抑えたい人: 通気性の高いエアメッシュ素材により、汗をかいてもベタつきにくく、休憩後もサラサラした状態で背負うことができる。
Farpoint 40をおすすめできない人
  • 荷物を軽くしたい人: 本体重量が1.58kgあるため、バッグ自体の軽さを求める人には向かない。
  • 目一杯の荷物を詰め込みたい人: 本体が重い分、中に詰められる荷物は実質5.4kg程度に制限される。(7kg制限の機内持ち込みだけで旅行したい人向け)
  • 予算を抑えたい人: 価格が3万円台と高めなので、コスパ重視の人にはハードルが高い。

Farpoint 40は本体に重さがある分、パッキングの工夫や荷物を厳選する必要があります。しかし、一度背負って歩き出せば、その重さを補って余りある「身体への負担の少なさ」を実感できるはずです。

「移動の負担を最小限にしたい」という旅人の皆さんには、是非検討していただきたいバックパックです。

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